2010年06月24日

乳袋(チブクロ)

今回のテーマは、乳袋(チブクロ)。なんとも艶っぽい言葉だが、三線にも三味線にも存在する部位。ネット上での辞書によると、元々の意味は、そのまんま『乳房』を指すようである。“乳脹”(チブクラ)ということもある。
三線・三味線の乳袋は、下画像の部分。
長唄の乳袋
長唄の乳袋。
三線の乳袋
三線の乳袋。
上駒、もしくは唄口の下側の、左右に膨らんだ部分を指す。
文字通り、乳房のように膨らんでいるから、このような名称になったのであろうが、それにしても、非常にストレートな名前で思わずドキっとする言葉である。

しかしながら、この部分は、三線・三味線において、天神(ヘッド)部分のバランスも含め、楽器としての見た目のデザイン性を考えたときに、とても重要な要素となっていると思われる。

三線と三味線とで、この乳袋の形状が異なるのも面白いところ。
実際に長さを計測してみると、長唄三味線の乳袋は、上駒から計測すると約3cm強。一方三線のは、唄口から計測すると4cm強あり、棹が長唄三味線より短い三線の方が若干長めの乳袋を持っており、いうなれば“巨乳”である。

三線の長めの乳袋は、その勘所(カンドコロ・チブドコロ)にも影響している。開放弦との関係でみると、三線では最初に押絃する勘所(乙・上・甲)は西洋音階でいうところの、“1音”上にあたる。
一方、日本の三味線での最初の押弦する勘所(三味線文化譜でいうところの1のツボ)は、開放弦から半音上となる。

三線を使用する沖縄民謡にはこの1音上の勘所を多用するため、比較的“明るめ”な“メジャー音階”が多いので、その音楽性に大きく反映されている。ごく稀に、三味線のように開放弦の半音上の音階を使用する時があり、その場合は、乳袋の中にある勘所を押さえることになり、テクニックが必要となる。

一方、日本の三味線では、半音上のツボを多用され、独特な日本の音楽の、“悲しげな”“マイナー音階”の音楽が形成された。

shamipedia at 19:59コメント(0)トラックバック(0)   mixiチェック

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