2010年03月10日

三絃 もしくは 三弦

さて、今回は、まさしく、三絃(もしくは三弦)

この三味ペディアでは、その言葉の本質に迫ってみたいと思う。

先日、いきつけのBarで、一人でしっぽりと飲んでいたら、カウンターの反対側で、女性と小粋に飲んでいらした、このBarの常連さん・通称“社長”(非常にわかりやすいが、この人は三國連太郎のようなダンディな紳士)さんから声を掛けられた。。。。

下記のような会話が、、、、

========
社長:「おーい大将!」(大将とはどうやら私のことらしい)

わたし:「はい、すみません、お声もかけずに。。。」

<社長が反対側から、私の席に向かってくる。店内のコンポでは、社長が持ち込んだとおぼしき、“とっても昭和な歌謡なコンピレーション(社長自身の編集盤CD-Rだ)”のCDのトラック11の、吉田拓郎の“落陽”がかかっている。>

社長:「大将なら知ってるよな、、、“ことさんげん”ってどういう字書く?」

わたし:「実際、書きましょうか?」

<私、鞄からメモ帳とペンを取り出して、“琴三絃”と漢字を書く>

わたし:「本当は、お琴も、“箏”って字なんでしょうけど、“琴”って字も最近ではフツーに・・・・」

社長:「やっぱり、大将知ってたか!!これって、糸へんと弓へんとであるじゃない。。。」

わたし:「あ、そうですね、でも、三味線は糸だから、、弓へんのはバイオリンとか、、、」

社長:「そうなんだよ!やっぱ、大将知っているよな!こっち“弓へん”のは管弦楽とかので使う字なんでしょ。そうなんだよな!」

=========

その後、“社長”はカウンターの向こう側で、携帯電話を気にしている女性のもとに戻り、あっというまにチェックを済ませ、二人でお店をあとにした。。。。。


残った私は、自らが書いたモールスキンの手帳の字面らを見ながら、
うーーーん、はたして、糸へんと弓へんの相違は、そういうことでよかったのか?
大変無責任ではあるが、このことについて、考察してみようと考えてみたわけであります。。。。

さて、このメモ帳に記された、“琴三絃”の三絃。。。。



実のところ、ほんとうに広範囲の楽器についての意味をなしている。

そのものの通り、三本の絃(もしくは弦)が張られた弦楽器(おもには撥弦楽器)を示していて、この手の楽器は、中国から日本も含め、ベトナムの方まで、このアジア圏に存在するらしい。

ここで、“弦”か“絃”かという議論については、なかなか的を得ない。つまりは、さきほどの“社長”とのやりとりの解決にもならないわけだが、現代に伝わっている、公的なもの(たとえば国語辞典等)では、単に、“絃”は“弦”の旧字体的という意義に過ぎないようだ。。。

でも、日本人たる我々は、左側のヘンが違うだけで、その意味合いに差異を求めたがるのではないだろうか。

つまり、ここでいう、ところの“三”の字を含めた楽器の総称。
この字面らをみて、理解できるのは、漢字文化圏の人々だけであって、いまでは、中国と日本の国の人々しかないようである。古くは、ベトナム、さらには最近まで朝鮮半島の国々にも、漢字は“公用”とされてきたようだが、いまでは、中国と我が国だけである。。。。

さて、ここからは、具体的に、“三絃”もしくは“三弦”という文字で表わされる楽器とは?、ここに迫ってみましょう。。。。

まず、中国では下記の画像↓
武さんからいただいた三絃


この楽器は、そのものずばり、“三絃”と書いて“サンシェン”と発音。胴の皮は沖縄の三線と同じヘビながらも、棹は、日本の三味線と同じぐらいの長さ。これは、知り合いの二胡演奏家の中国人から10年ほど前にいただいたものだが、実際、この楽器にはナイロンの管のようなもので包まれている鉄弦が張られている。つまりは、漢字でいう、“絃”ではなさそうだ。。。。

でも、本来は、絹糸を張るらしく、私が所有するこの楽器になぜ鉄弦が張られているかは、まったくもってわからない。。。。

さて、我が国目を向けると、三絃とは、先ほどのBarでのエピソードのごとく、“琴三絃(ことさんげん)”である。
現状では、三弦の文字の方が多いようである。

このつかわれ方は、そのとおり、地歌・箏曲といわれるお箏とのアンサンブル(三曲など)の三味線ジャンルにおいて、公式的なクレジット表示としてつかわれることが多い。
ここから派生して、他の三味線ジャンルにおいても、使用されることが多いという。。。

つまりは、三絃もしくは三弦とは、三味線のことである。。。

沖縄にいくと、三絃と書いて、そのまま、三線である。
三絃と書いて、“さんしん”と発音するらしい。(そのまま“さんげん”とも発音する場合もあるらしい)

総じて、日本・沖縄サイドでは、この“三絃”“三弦”と記す場合は、非常に公的な場、荘厳な場でつかわれるのをイメージしてしまうのは私だけだろうか?

ひらたく言えば、漢字文化圏上は、中国の“サンシェン”も、日本の“さんげん”も沖縄の“さんしん”も、全て、“三絃”の字でまとめることが出来るわけで、本来、同じ楽器だといえるのかもしれない。。。
つまり、3本の絃(げん)が張られた、弦楽器だということ。
(でも、絃楽器とは書かないから不思議です!!)

さて、なのかなのかの結論。。。。

これについては、すみません、、、わかりません。。。

でも、日本人だったり、沖縄の三線だったり、三味線を知っていれば、必然的に“絃”って書くのではないだろうか。。。。

文責 ブルーズマン・ジャパン 古田将幸

shamipedia at 20:46   mixiチェック
沖縄三線通販の
lgo-ayahabiru_01.jpg


記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ